光合成の質問2026年

このページには、寄せられた質問への回答が新しい順に掲載されています。特定の知りたい情報がある場合は、光合成の「よくある質問」(FAQ)のページに分野別に質問を整理してありますので、そちらをご覧下さい。


Q:クロロフィルaの定量法で、懸濁試料から分光器と吸収スペクトルを使い推定する方法を使わせていただきました。記載された公式を使う際に、前提条件やあらかじめ調べる必要がある事等はないのでしょうか?また、この公式が載っている元々の文献、論文。使われた文献、論文の例等を題目、可能であればデータを送って頂きたいです。よろしくお願い致します。(2026.1.5)

A:「懸濁試料から」ということだと、当該ページの中の吸収スペクトルからの推定のことなのだと思います。そうであれば、元論文は計算式の所の説明に書いてあるように、「Arnon DI, McSwain BD, Tsujimoto HY, Wada K (1974) Biochim Biophys Acta 357: 231-245」です。この方法を使っている論文の例としては、「Suleyman et al. (2002) Plant Physiology, 130: 1443-1453」などがあります。前提条件としては、この方法はクロロフィルaだけをもつシアノバクテリア(元論文は、古い名称blue green algaeを使っています)を対象にしているので、クロロフィルbをもつ緑藻やクロロフィルcを持つ珪藻などには使えないという点があります。また、僕の紹介ページに書いてあるように、使用する分光器は、懸濁試料の吸収測定が可能であるものである必要があります。普通に出回っている分光器は、透明試料しか測定できない場合が多いので、そのような場合には、積分球というオプション部品をつける必要があります。散乱試料において吸収を正確に測定する方法については、別ページの散乱試料の吸収測定で説明してあります。(2026.1.6)