先端生命科学入門 第11回講義
植物細胞の形づくり
Q:今まで細胞壁はcelluloseとpectinから出来ていることくらいは知っていましたが、植物細胞の伸長成長がcelluloseの走っている向きによって決定されることや、さらには微小管によってその向きが決定されることなどは全く聞いたことも無く非常に興味深かったです。ただ、細胞の伸長する方向をcelluloseが決定して、celluloseの向きを微小管が決定するのなら、微小管同士が平行になるよう決定するのは何なのだろうか、と感じました。後、元々細胞分裂の紡垂体形成時以外ではモータータンパクの話で微小管の働きを聞いたことがありましたが、今回の講義を聞いて、微小管の働きの多様さを知り、驚きました。正直、今回のゼミが自分にとっては今までで一番難しく、半分くらいしか理解できなかったのですが、夏休みにでも微小管の働きに関する本か記事でも読んで理解を深めてみたいと思いました。
Q:高校時代ただ覚えただけの微小管だったので、実際の働きが少しは理解できてよかった。またセルロース繊維の細胞壁や細胞板、液胞などものすごく名の知れたものでさえもどうやって作られているか、電子顕微鏡レベルでどのように見えるのかといったことに関してはなにも知らないのだと改めて感じさせられた。セルロースで作られた全透性の膜、たったそれだけで今まで特に疑問にも思わなかったというのには我ながら呆れ果ててしまう。学部生の時代から常識に疑問をもてないようでは先がおもいやられる。しかし、教科書の模式図と電顕写真や3D画像の差はあまりに大きい。高校時代からああいった不思議な画像を見ていたかった。