読書記録2026
最近、一度読んだ本でも忘れていることが出てきて年を感じます。ひどいときは、新しく読む本だと思って、面白く読み進めていくうちに、何だか知っている気がしはじめて、読み終わる頃に、そういえば昔読んだことがあったと思い出すこともありました。そこで、新しく読んだ本を忘備録としてここに書いておくことにしました(平成14年3月開始)。「新しく読んだ」というだけで、別に新刊の本とは限りません。
「百年の短歌」 三枝昂之著、新潮選書 令和8年1月読了
さまざまな作者の短歌に解説を付けたアンソロジーです。「百年」といっても古いものは明治時代にさかのぼり、現代短歌に至るまでの幅広い時代の歌が、時代別ではなく、春夏秋冬、時代と人生、折々の歌といった一種の部立てになっている点が特徴的です。「和歌」と「現代短歌」が隣り合わせに紹介されることによって、大げさに言えば歌のエッセンスが浮かび上がる気がします。歌そのものの鑑賞と作者の解説のバランスもよく、短歌という形式の素晴らしさがよく理解できます。最後に作者の短い略歴が記載されているのですが、まとめて読むと、早稲田大学の存在感はなかなかのものです。三枝さんも早稲田の出身ですが。