読書記録2025
最近、一度読んだ本でも忘れていることが出てきて年を感じます。ひどいときは、新しく読む本だと思って、面白く読み進めていくうちに、何だか知っている気がしはじめて、読み終わる頃に、そういえば昔読んだことがあったと思い出すこともありました。そこで、新しく読んだ本を忘備録としてここに書いておくことにしました(平成14年3月開始)。「新しく読んだ」というだけで、別に新刊の本とは限りません。
「歴史学はこう考える」 松沢裕作著、ちくま新書 令和7年1月読了
歴史を扱う学問の考え方を、論文の書き方を通して紹介した本です。理系の研究者から見ると、共通の点と異なる点が明確に感じ取られて楽しめました。大学で卒業研究をしている、あるいは修士課程に入ったぐらいの学生に読んでほしいと思えるレベルだと思ったのですが、これが新書として案外売れているという話です。そうだとすれば、日本の読者のレベルはかなり高い気がしますし、日本もまだ捨てたものではないかもしれません。