クロロフィル蛍光と光合成に関するニュース

このページは、パルス変調を用いた蛍光測定、光合成測定などに関する情報を共有することを目的として、関連するニュースを載せていくようにしたいと思います。何か情報がありましたら、いつでも園池までお寄せ下さい。


Walzの日本での代理店だったアースサイエンスの代表取締役阿部泰夫さんが亡くなったそうです。詳しいことはわかりませんが、Walzなどの修理などについての問い合わせは、今後、輸入元のナモト貿易へすることになるようです。(April 16, 2004)


Walz が二波長のP-700測定システムED-P700DWの説明書を新しく作ったようです。昔は、Schreiberの論文の別刷をぽんと渡されただけですが。Walzのホームページから見ることができます。ここにもおいておきますので、ご覧下さい。(October 20, 2003)


蛍光測定装置といえば、ドイツのWalzが有名で、チェコのPSIなどは聞いたこともない人も多いと思いますが、なかなかコストパフォーマンスの高い製品を出しています。日本に代理店もありませんでしたが、今や、ヤトロンバイオサプライ、旭光通商メイワフォーシス株式会社と、次々代理店も増えました。競争で安く手にはいるようになればうれしいことですが。(September 22, 2003)


Walz が PAM news というインターネット上の雑誌(?)を始めたようです。現在はImaging PAMについて報告したSchreiberらの論文(?)が1つだけ載っています。こういうところにディスカッションできるフォーラムのような場があればと思うのですが特にないようですね。(January 23, 2003)


PSI(光化学系Iではなくて会社の名前の方)が新しいバージョンの2次元蛍光解析システム(FluorCam 700M / 2003)を出したようです。フォトダイオードが増えてより強光での測定ができるようになったのと、データ転送が USB 2.0 を使うようになったようです。(November 8, 2002)


光合成を駆動するためのアクチニック光源には、Walzの場合、フォトダイオード光源よりも KL-1500 を使う方が一般的でしたが、KL-1500 の新しいモデルでは、光量調節が(0からではなく)ある強さから始まるようになって、最低の光量でも 300 μmol m-2 s-1 程度あります。従って、弱い光の領域では、以前のモデルのように光量を調節できなくなっているのに始めて気がつきました。アクチニック光の強さは、生育光の強さにしたり、光強度依存性を取ったりするために細かく変える必要があるので、新しい KL-1500 をアクチニック光源に使うのは案外やっかいです。フォトダイオード光源を使おうとしても、光量調節がデジタルになるので、これも柔軟性に欠けます。これから光源を買う場合は、通常の光源を買った方がかえってよいかも知れません。ただ、光源によっては、ノイズを出して測定を妨害するものがありますので、注意が必要です。(August 27, 2002)


Walz が、昨年夏のブリズベンでの国際光合成会議で発表していた、Imaging PAM がようやく発売になったようです。今年始めに発売ということでしたが、だいぶずれ込みました。この機械は、対象面積が小さいので、スクリーニングには向きませんが、1枚の葉の中の異質性などを観察するには有効でしょう。(August 9, 2002)