夜がなくても植物は育つか?

一般的には、人工の光などを使って連続して光を当て続けても植物は生育できます。むしろ、光合成のエネルギー源である光が多い分だけ、生育もよくなることの方が多いでしょう。ただし、日長(昼の長さ)などによって影響を受ける開花などにはもちろん影響があります。また、例えば、長い夜によって花をつける植物では当然花をつけなくなります。植物も体内時計を持っていて、24時間周期でいろいろなことが起こっています。連続して光を当て続けるとこの体内時計は狂ってしまいますが、それでも、生育には大きな影響が出ないことがほとんどです。ただし、体内時計に意味がない、というわけではなくて、体内時計が働かない状態で、夜昼を経験させると、今度は生育に影響が出ます。おそらく、植物の生物時計は、一日の光環境の変化にきちんと対応するために重要なのでしょう。