いろいろな植物の光合成速度を教えて下さい。

光合成の速度というのは、その植物のおかれた環境によって大きく変化しますから、一概には言えないのですが、光は充分にあって、その他の環境条件も最適の状態を考えることにします。光合成の速度は葉の面積あたりで示すことが多いので、1時間に10 cm四方の葉が固定する二酸化炭素の重さ(mg)という単位で考えてみましょう。トウモロコシやジョンソングラス、バーミューダグラスとった牧草など、C4植物と呼ばれる一群の植物が最大60ぐらいですね。C3植物の仲間ではイネやヒマワリが比較的高く、40ぐらいになります。よく光合成が高いといわれるケナフも同じぐらいです。タバコなどでは20ぐらい、樹木になるとさらに低くて5から10程度のものが多いようです。ただし、栽培植物は同じイネならイネでも品種によって大きく異なりますし、環境条件が変われば光合成速度も変わってしまいます。実際にある植物がどの程度光合成をしているかについては、測定をしてみないとわからないというのが正解でしょう。