生物学実験
早稲田大学・教育学部 通年の一部を担当 学部3年生以上対象
木曜日午後、金曜日全日 担当 園池公毅
平成24年度スケジュール
園池は後期に8日間(4週間分)の実験を担当します。
実習内容
酸素電極による光合成電子伝達速度の測定
酸素電極は、溶液中(場合によっては気相中)の酸素濃度を測定するための装置ですが、これと様々な酸化還元剤、阻害剤を組み合わせることによって、光合成の電子伝達の活性を、全体の活性、光化学系1の活性、光化学系2の活性などに分けて詳しく測定することができます。葉の砕片や、単離したチラコイド膜などの光合成の状態を解析する手法を学びます。
吸収スペクトルと蛍光スペクトル測定による光合成系の解析
今年から、昨年までも行なってきた蛍光スペクトル測定に加えて、吸収スペクトル測定についても実習することにしました。蛍光とは、光エネルギーを吸収した色素が、そのエネルギーを光の形で放出する現象です。光合成色素であるクロロフィルの蛍光のスペクトルを、液体窒素温度において測定すると、光合成の光化学系に関する様々な情報を得ることができます。単離したチラコイド膜や、C4植物の維管束鞘細胞などの試料を用い、光化学系の解析手法を学びます。新しく加えた吸収スペクトル測定実習においては、積分球を用いた散乱試料の吸収測定を通じて、吸収とODの違い、吸収と透過率の関係、スリット幅などの設定の仕方などについて学びます。